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図書委員(女子)の話8
2014 / 05 / 07 ( Wed )
「バカだな、お前」
 経過を聞くなり嘲笑ったのは勿論三郎だった。

「どうせならそんときに付き合ってる宣言しときゃ良かったんだろうが」
「──! それは、そうなんだけど!!」
「それとも何か、言えない理由でもあるのか?」
「別に、そんな……!」
「雷蔵や私を巻き込んでるんだ、詰まらん幕引きは認めんからな」
「詰まるとか詰まらんとかの問題じゃないわ!!」
 ムカついたからグーで殴った。

 言われなくても、何なん、自分? って思ってるわ。

 そもそもあたしと雷蔵が付き合ってるって噂は前からあって、どこからか(ていうか明らかに三郎から)現状聞き付けた勘ちゃんとかは、
「もっとベタなアピールすれば良いじゃん♪ お弁当あーん、とかさ」
なんて面白がった。でもその提案は──

「ばっかお前。そんなん付き合う前からやってるぞ、コイツら」
「ナニソレ、幼馴染み怖い」
「勘ちゃん入院中だったから知らないんだな。だから付き合ってるとか噂が出たんだよ」
「三郎もあったしな、あーん、事件」
「事件と言えば事件だが……こいつの壊滅的な魚の身のほぐし方見たら、誰だって手出ししたくなるだろうが!!」
「っ悪かったねぇ!」
「僕も魚の食べ方巧くないから、やっぱりそういうのは三郎になるよね」
「雷蔵……」

 そんな風に茶々を入れられながら、あたしと雷蔵のオツキアイは続いていた。
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