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■復讐者達■シールドの誰かとの会話

「あの……ここがアメリカというところなら、ジム・ストリートという人の事を調べられませんか?」
「ジム・ストリート? 誰だ?」
「良くわかりません。LA市警のSWATという部隊に所属していたとしか」
「SWATか。所属がはっきりしているなら簡単に調べられるだろうが、何故だ?」
「その人が実際どんな人なのか、今どうしているのか知りたいんです」
「知り合いか?」
「知り合いの、知り合いです」
「……まあ良いだろう」

 10分後

「残念ながら該当するSWAT隊員はこの世界には存在しないようだ。過去や候補に挙がった者のデータにもあたったが該当なしだった」
「それなら、ブライアン・ギャンブルでは?」
「他の条件はジム・ストリートの場合と同様で?」
「それで」
「ふむ……わかった」

 5分後

「こっちも該当なしだ。我々の情報網に引っかからないということは、恐らくその両名は理彩の故郷かどこか他のLA市警のSWAT隊員だったんだろうな」
「……そうですか」
「わからなくて却ってほっとしているような顔だな」
「ほっとしてる? よく、わかりません」

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■AOU■撤収時、みんなと。ピエトロはレイチェルが助けました。

「こんな時にごめんなさい。でも、ピエトロがあなたがホークアイの写真を待ち受けにしてると言ってたのが気になって」
「え?」
「それは本当かい?」
「トニー・スターク! 聞いていたの」
「聞こえたんだよ。俺のいたところに君らがやってきたんだ」
「何て間の悪い男!」
「何とでも良い給え。しかしだとしたら由々しき事態だ。こんなにいい男がたくさんいるのに女性陣がこぞって妻子持ちの男に夢中になってるってことだからな」
「単純に人間性の問題じゃないかしら」
「君は本当俺に突っかかるな。それで実際どうなんだ?」
「ピエトロの見間違いではないですか」
「口では何とも言える」
「その手は?」
「俺とこの嬢ちゃんで確かめりゃ早いだろう? もし本当にピエトロの見間違いだっていうなら他の奴が聞きつけた時に証言してやれる」
「……」
「できないのか?」
「他人に見られるのはあまり好きではありません」
「ならバートンやナターシャに」
「俺がどうかしたか?」
「──ホークアイ! いえ、何でもないわ」
「いや。レイチェルがお前さんの写真を待ち受けにしてるらしいっていう話を聞いたからな、どんな御利益があるのか見せてもらおうって話をしてたところだ」
「トニー!」「トニー・スターク!」
「俺の写真?」
「だから誤解です!」
「だからそれが誤解かどうか確かめてやると言ってるんだろう」
「トニー、これは一体何の騒ぎだい?」
「みんな集まってきちゃったじゃない──こうなったら!」
「無駄に力を使うのは止せ」
「レイチェル?」
「スティーブ、いいところに来た。バートンの家庭不和を防止するためだ、レイチェルの端末を取り上げろ!」
「……! わかりました、見せます、見せます~これ以上話を膨らませないでください!」
「最初からそうしていれば良かったんだ、どれ」
「「「「……」」」」
「あー……レイチェル?」
「バートン、君は妻子ある身でありながら!」
「何のことだ?」
「しらばっくれるな、どう見てもラブいカップルのイチャハグシーンだろう、こりゃ!」
「ああ、仲よさげだな。レイチェルが見せたがらなかったのも良くわかる」
「そんな他人事みたいに言われても誤魔化されないぞ!」
「誤魔化す? 何を」
「これはどう見ても君じゃないか!」
「俺? まさか!」
「あら、本当そっくり」
「「「ヒル!」」」
「彼がジム? それとも、ブライアンだったかしら。お熱い事ね」
「……ブライアン。これはその……地球にはバディは二人一緒の写真を待ち受けに設定するという習慣があると聞いて、それで」
「これじゃバディというより、恋人ね」
「恋……!」
「ブライアンって誰だ?」
「レイチェルの恋人よ。元LA市警SWAT隊員──だったかしら。ただし、ここじゃない別の世界の、ね」
「でもバートンそっくりだ」
「そんなに似ていないだろ? それに写真の方がずっと若い」
「言われてみれば……」
「言っておいてなんだが若さで納得されるのは複雑な気分だ」
「つまり、どういうこと?」
「あちらの世界にいるレイチェルの恋人が、偶々若かりし頃のバートンに似ていた、それだけの事」
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