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 ふと、夢っぽいというか、少女マンガ系というかな王道展開が頭に浮かんできたのでちょっと書き散らかしてみます。
 はっきり言ってこれそのままで新作や既存作品の展開に利用するつもりもないんだけど、結局それに近いような展開は既に使っていたり、今後あまり意識せずに使うこともあるかも知れません。だってベタすぎるネタですから。
 ちゃんとした文章を考えようとするのを抑えるための物なので、ヒロインも登場人物も名無しです。むしろ誰かこれから発展させてちゃんとした話で書いてみてくれたら私はいそいそと見に行きますが(笑)

【まずは登場人物概略】
ヒロイン 地味系童顔
キーパーソン1 正統派二枚目
キーパーソン2 正統派美人
キーパーソン3 ナイスミドル
キーパーソン4 ジュニア
キーパーソン5 女性上司
キーパーソン6 碧眼美形
相手 温厚好青年

ヒロインは女性上司のアシスタント。二枚目の仕事ぶりに憧れているが本人にはあまり興味がない。また、他の人々とは母国言語圏が異なっている。
二枚目はヒロインを軽く見ている。からかうのはしょっちゅうだが、その辺に良くいる取り巻きと同一視している。現在の関心事は美人を口説き落とすこと。
美人はヒロインを気に入っている。二枚目のアプローチは認識しているが、駆け引きを楽しむ程度で本気ではない。
ここまでは同年代で。

ミドルは言葉の関係で何となくヒロインの面倒を見ている。特別な感情が何かあるとすればゆるっと保護者予備軍みたいな。
ジュニアはミドルの息子。まだティーンエイジャーだがマセガキで、毛色の違うヒロインに関心を持つ。将来は美形のようになりたいと思っている。
女性上司はヒロインの発想に興味を持っている。上司というより師匠のような気持ちでヒロインを見守っている。
美形はヒロイン達より幾つか年下。ヒロインのことは美人の取り巻きくらいに考えている。侮っているわけではなく、単純に興味が薄い。

相手はヒロイン達より幾つか年上。美形や二枚目程の華々しさはないが、それなりに整った容姿と、鍛えられた体躯の持ち主。若干の下心と親切心から、仕事に不慣れなヒロインを世話する。

 とりあえず、ナンバリングは構想するときの私の癖です。別にこの場合割り振らなくても、なんの支障もないんだけど。まあ、これ以上人を増やすときの戒めですか。他に幾ら出しても話の中心はここまでだぞ、と。

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【エピソード】
タイトル:最低。
主要面子:美人と二枚目、青年
補足事項:ヒロインの体型について。顔は地味でもトランジスタグラマ。
概要:二枚目は最近見かけるようになったヒロインを食事に誘いましたが断られました。折角誘ってやったのに! と苦々しく思っていたら、青年がお昼に誘うのには喜んでついていきます。後で青年を捕まえた二枚目がグチると、ヒロインはそんなに軽くないと言いつつも、確かにそそる体型だし、落としてみたいなと口を滑らし、二人揃って美人に冷たい目で見られました。※「最低」はこのときの美人の台詞で。

タイトル:十年早い
主要面子:ミドルとジュニア、ヒロイン
概要:ミドルの職場に遊びに来たジュニアはヒロイン(特に胸)に興味を持ち、彼女を軟派します。子供の誘いだと無防備に近づくヒロインをジュニアは押し倒してみますが、ミドルに見つかってしこたま殴られます。ジュニアは美人とヒロインがほとんど変わらない年齢と知って驚きますが、いらんことを言って今度はヒロインからも殴られましたとさ。

タイトル:パーティータイム
主要面子:全員
補足事項:完結編。全員出て完結なので長い。
概要:職場の人達が集まって盛大なパーティが開かれました。女性上司や美人達はこの期にヒロインを侮る男連中をあっと言わせようと申し合わせて、目一杯にヒロインを装わせました。きちんとメイクをして髪をつくってドレスアップすれば、ちゃんと目を引く美女になれることを彼女達は知っていました。
 ヒロインはなれない格好のため壁の花になって、グラス片手にパーティを眺めています。
 まず声をかけたのは二枚目。これまでヒロインに対して使ったことのない美辞麗句の賞賛を並べ立て、彼女の素性を探ろうとします。全くヒロインとは気付かずにいる彼に、彼女はやんわりと忠告します。物笑いの種になりたくなければ、あまり大袈裟なお世辞を使わない方がよいと。けれど二枚目はお世辞ではないと言って更に熱心に口説きに掛かります。あまりにもしつこいので、美人が二人に話しかけて、二枚目を別の場所につれていくことにしました。
 次に声をかけたのは美形です。彼は二枚目が振られたのを見て興味を持って、彼が嫌なら自分はどうかと冗談混じりに誘いかけます。美形も彼女が誰なのか気付かず、誰の招待でここに来たのかを熱心に聞き出そうとしました。彼女は女性上司の名を上げますが、それでも彼はヒロインとは気付きません。彼が飲み物を取りに言っている間に、別の人々がヒロインに近づいたので、その横で口説き落とすばつの悪さに、美形はそのまま別のところへいってしまいました。
 何組か、奥さんや恋人のいる人達が彼女を見かけ、ヒロインの変わりようを面白がって話しかけました。この奥さんや恋人というのは、美人達に協力してヒロインを飾りたてた一員です。
 その波が退いた後で、ジュニアがヒロインを見つけます。彼は赤い顔で赤いバラを一輪彼女に差し出しました。ホントに綺麗でホントに付き合ってくれたらいいのに、と言ってのけた彼は、直感でヒロインであることを見抜いていました。それから、自分がまるで相手にされていないことも。ミドルは息子を宥めつつ、ヒロインの姿を賞賛します。ただし、これなら他の連中も彼女に対する考えを変えるだろう、と保護者視点丸出しの感想でしたが。
 知っていた人達は面白がって口をつぐみましたし、気付いた人は半信半疑だったり、やっぱり面白がってばらしませんでしたので、気付かなかった人達は一向に彼女が何者か分からないままでした。
 青年はヒロインを見つけると、まず疲れていないか確認し、飲み物のお変わりを差し出します。それからやっと、彼女の装いの感想を口にしました。彼は最初から、それがヒロインだと分かっていました。ヒロインの疲れを見て取った青年は、先にパーティを抜け出ることを提案します。会場を抜け出した静かな公園で、青年はヒロインにあることを告げます。
 一方、二枚目はやっと美人の相手を逃れて、ヒロインのいた場所に戻ってきましたが、もう姿はありません。疲れたから誰かと一緒に帰ったと聞いて、抜け駆けされた?! とショックを受ける二枚目や美形に、追いついてきた美人は呆れた目を向けます。美人が彼女の招待を知っていると思い当たった二人は身を乗り出して彼女のことを知りたがりますが、美人は明日になればきっと判るとはぐらかしました。
 その翌日。職場には小さなニュースが流れました。青年がとうとう婚約したというのです。二枚目はそれをどうでも良いと思いましたが、青年が相手とパーティを中座して宝飾店に向かい、そこで婚約指輪を誂えたと聞き及んでぎょっとしてしまいます。二枚目は青年からもっと聞き出そうと彼を探す途中で、見慣れぬ指輪をしたヒロインを見かけます。そういえばパーティでヒロインを見かけなかったと思い出したとき、通りがかりの同僚がヒロインに向かっておめでとうと告げるので、彼はすっかり混乱してしまいました。そして彼は知るところになりました。昨日ひたすら誉め讃えていたあの女性が、ヒロイン自身であったことを。


 これら全体でのポイントは、ヒロインは本質的にはもてていないこと。べたべたな展開にするというのがテーマですが、裏テーマもあるわけですね。
 身体目当てだったり外見目当てだったりする面々から遊びでちょっかいをかけられているだけで、女性陣はそんな男共の振る舞いに憤って逆襲のために団結。なので、きちんとした相手のいる男性に関しては引っかけの対象外。相手役は他の連中に調子を合わせているだけで、本当にヒロインを軽んじているわけではなかったので、この騒ぎを警告と受け取って速攻でけじめを付けにいったというところ。
 言語的制約については、一人だけ外国人でも、一人だけ異世界人でもありだと思う。
 さらにべたべたの展開にするには二枚目の本当の取り巻き辺りからの嫌がらせとか、実は美人が青年狙いだとかオプションがあっても良いと思うけど、その分長くなるのでそこは好きずきかなぁ。

 あー、すっきり。
 本編系統に思考を切り替えます~
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