忍者ブログ
Halloween Trick!-沒編-
2015 / 10 / 24 ( Sat )
具体的にアトラクションを回るところを想像したらあまり面白くならなそうなのでやめた、異常に冷静なヒロイン達

*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*

 転送ゲートを抜けた先は、見慣れたショップエリアではなく、カジノエリアにも似た雰囲気のある遊興施設を見下ろすホールだった。
 薄暗く、左右背後の壁の位置は不明。だだっ広い空間とだけわかる。
 レイチェルとブライアンは顔を見合わせ、同時に装備の確認に手を動かす──
「冗談だろ?」
 呟いたのはブライアン。レイチェルも眉を顰め、装備パレットやサブパレットを急ぎ見直していく。
「……戦闘禁止区域のようです。装備が解除され、テクニックやスキルの使用も制限されています。アイテムパックそのものは参照できますが、出し入れはできない。ともすればチャレンジミッションの時の誓約とも似ていますが……」
「おかしいのはそこだけじゃない。どこだよここ」
 ブライアンは眼下の遊興施設を複雑な顔で見下ろした。
「おっめでとうございまーす!!」
「「──?!」」
「あわわわ、戦闘行為は禁止ですよー? ワタクシ一介のガイドですからね? 攻撃しても後味悪いだけですからねっ」
「おめでとう、とはどういうことですか?」
「アークスさんは冷静ですね☆Dリゾート二泊三日の旅に当選したってのに」
「Dリゾート二泊三日?」
「はい、ご当選おめでとうございます♪」
「人違いだろ」
「いえいえ」
「応募した覚えはない」
「特定の状況下にある方々を対象にした自動抽選ですから☆
 あ、ちなみに宿泊費お食事代弊社負担、連絡用端末貸し出しの至れり尽くせりですので」
「胡散臭ぇ」
「その代り、器物損壊・面倒事防止のために装備や攻撃スキルに制限を掛けさせていただいてマス」
「拒否権は?」
「ゴザイマセン」
「は?! 違法だろ?!」
「その分含めての至れり尽くせりですから。帰還の際は出発時点または経過通り、はたまたその中間の任意点、お好みの時間軸にお戻りいただけまっす」
「……Dリゾート?」
「D社の作ったキャラクターもののアミューズメントパークだろ。つまり──地球?」
「解説有難うございます!! 世界線としましては、お二方の滞在したことのある地球とはまた別ですけど、まぁ関係ありませんよね☆」
「違うってのはわかるぜ。俺が知ってるD社のパークとは見た目から別物だからな」
「それは国の違いですよぅ。お客様方の過去の滞在地は主にUSA、今回のリゾートはJAPANの物ですから」
「JAPAN? あー、他の国にもいくつかあるんだったか。それか」
「ご納得いただけたところで、連絡用端末支給しますね~」
 ぽんっと出てきた携帯には、見知らぬ名前が登録されている。
「……これは?」
「おっと失礼! もう一組のゲストの方々ですよっ」
 自称ガイドが言うや否や、二人の近くに三人の姿が現れた。
 このホールに来てから、レイチェルはなんとなく感じ取っていた気配の主達のようだ。一人はガイドを自称する青年(年齢性別不詳の容姿、出で立ちをしていたが、レイチェルは青年と判断した。勿論なんとなく)と同じような格好。とすると、残る二人がテストと言うことになるのだろう。
 一見は青年と少年。少年と見える方は履いているブーツの影響もあるだろうが、ブライアンと変わらないくらいの背丈で中性的な容姿の女性。青年はそれよりやや背が高く、がっしりとした体格の美丈夫だった。
「……初めまして。栂瀬梓です。こちらはベルクート。故郷の風習により、彼には姓はありません」
 中性的な女性はレイチェルと目が合うと、ごく冷静にそう言って会釈してきた。
「レイチェル・ラドクリフです。どうかレイチェルと。こちらはB.ギャンブル」
 応じるレイチェルもごく淡々と自己紹介を始めたので、ガイド達に加えてブライアンまで大爆笑してしまった。
PR

テーマ: - ジャンル:

22:24:42 | 如何しようか | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<Halloween Trick!-始動編2- | ホーム | Halloween Trick!-始動編->>
コメント
コメントの投稿













トラックバック
トラックバックURL

前ページ| ホーム |次ページ