初出は多分、魔人の外法帖SSになると思う、武術の流派。黄龍絡みなので龍の文字が入っているけれど、虎とか亀とか蛇とか鳳とかいうのだとやっぱり何か違う気もするので、まあちょうどよいネーミングになったのではないかと。
一口に双龍舞といっても、正確には【拳法】【剣技】【連戯】の三つに分かれ、それぞれに表裏の技があります。このうち【拳法】に関しては、表と裏が完全に分離してしまっているため、単に龍舞と呼ばれたりもしています。
前項 円花 の中で出てきた道場が、この龍舞を扱ったもので、名を高科道場。拳法の表と連戯が伝授されています。
実際に修業している人々は、多分これまで各話に登場している中ではこんな感じ。
【拳法】高科来 果城詩子 亜都浪 広瀬麻仁
【連戯】広瀬春乃 広瀬和音 高科舞 浮橋円花
所在地:日本(ユージェリア)
小・中・高と一貫した男子校。大学もあるが、こちらは共学。
主に陸上競技で優秀な選手を輩出することで有名だが、その他スポーツ全般にも力を入れている。
後になってから気づいたことだけど、日暮園花をからかっている島原惣は神代学園高等部の生徒会副会長だし、如月淳の先輩に当たってるんだよね、実は。園花や如月が中3の時、惣は高3、万華鏡をカシャカシャ組み立てている話は大体3~4年後くらいなので、年齢差・見た目のバランス的にお似合いカップルのようにも見えなくはないのですが……
それはそれとして、神代学園の理事長は、神上成定といいますが、本人は普段裏家業の占い師に専念しており、娘婿に仕事を任せきり。学校を起こしたのも「継承者」を見出すためというファンタジック(非現実的)な理由だったりするのですが……このあたりは「時見師の鏡」などのねたですね。
主に「夢幻戦域」と「永遠の風景」で登場する表現ですが、ある種族の言語でまさに「世界」を意味する言葉です。
「夢幻戦域」にでてくるのは エスジェリア(=地界) トラジェリア(=自界) ユージェリア(=人界)
「永遠の風景」では他に アナジェリア(=幽界) シィスジェリア(=試界) クカジェリア(=実界)
なんていうものも出てきます。因みに、それぞれの最初にあげているのがメインの舞台です。
うちの小説は多元世界構造で形作られているので、異世界との行き来がでてこないような「MAX」とか「I……」シリーズでも、裏設定で何ジェリアが舞台なのかが決まっているのですが、特に年代までを決めてあれこれ組み立てているわけでもないので、設定の地層が古ければ古いほど矛盾が生じてくるのが困りどころ。
※MAX=シィスジェリア 「I……」=ユージェリア 「ORIGINAL」シリーズのヒロインの出身世界も原則的にはユージェリア
沖野達の世界──要するに夢幻戦域のメイン舞台であるところのエスジェリアは、地名のつき方が微妙に異なっていますが、大手メーカやコンビニなんかの名前はそのまんまです。
詩子や想、円花、静花──こっちは主に異世界トリップ物のヒロインたちの元々の世界に当たるユージェリアは、地名も大手メーカもコンビニなども概ねそのまんまの名前を利用しています。
が。
闇月で密か(?)に挙げられているように、沖野達の世界で主流の家庭用ゲーム機はプレイステーションなのに対し、詩子らが遊んでいるゲーム機はプレジャーシークという名前だったりします。まあ、どちらも略称はPSになるわけですが。
こんな具合に似ているけれど違う世界。現実世界の要素と微妙にずれた側面を持つ二つの世界は、妖霊がでて来るとか異世界トリップの技術があるとかとは別次元の、些細なところにも差異を作っていたりします。
因みに総合的に土台が一番現実世界に近い形で作られているのは、永遠の風景の舞台であるアナジェリアなのですが……連載している時代のことではなくて、勿論上島少年の幸せだった頃のことなので、ろくに出て来やしないという落ちが在ります。
それとエスジェリアのゲームに関する一番のポイントは、プレステが発売されて一年経たない内にガンパレが発売されているっていうどうでもいい設定(辻褄合わせとも言う……)アナジェリアでは上島少年の中学生の時分にプレステ2が主流になっているのかなぁ……と、表に出していない別ネタヒロインの設定から逆算してみたりしています。