主に「夢幻戦域」と「永遠の風景」で登場する表現ですが、ある種族の言語でまさに「世界」を意味する言葉です。
「夢幻戦域」にでてくるのは エスジェリア(=地界) トラジェリア(=自界) ユージェリア(=人界)
「永遠の風景」では他に アナジェリア(=幽界) シィスジェリア(=試界) クカジェリア(=実界)
なんていうものも出てきます。因みに、それぞれの最初にあげているのがメインの舞台です。
うちの小説は多元世界構造で形作られているので、異世界との行き来がでてこないような「MAX」とか「I……」シリーズでも、裏設定で何ジェリアが舞台なのかが決まっているのですが、特に年代までを決めてあれこれ組み立てているわけでもないので、設定の地層が古ければ古いほど矛盾が生じてくるのが困りどころ。
※MAX=シィスジェリア 「I……」=ユージェリア 「ORIGINAL」シリーズのヒロインの出身世界も原則的にはユージェリア
沖野達の世界──要するに夢幻戦域のメイン舞台であるところのエスジェリアは、地名のつき方が微妙に異なっていますが、大手メーカやコンビニなんかの名前はそのまんまです。
詩子や想、円花、静花──こっちは主に異世界トリップ物のヒロインたちの元々の世界に当たるユージェリアは、地名も大手メーカもコンビニなども概ねそのまんまの名前を利用しています。
が。
闇月で密か(?)に挙げられているように、沖野達の世界で主流の家庭用ゲーム機はプレイステーションなのに対し、詩子らが遊んでいるゲーム機はプレジャーシークという名前だったりします。まあ、どちらも略称はPSになるわけですが。
こんな具合に似ているけれど違う世界。現実世界の要素と微妙にずれた側面を持つ二つの世界は、妖霊がでて来るとか異世界トリップの技術があるとかとは別次元の、些細なところにも差異を作っていたりします。
因みに総合的に土台が一番現実世界に近い形で作られているのは、永遠の風景の舞台であるアナジェリアなのですが……連載している時代のことではなくて、勿論上島少年の幸せだった頃のことなので、ろくに出て来やしないという落ちが在ります。
それとエスジェリアのゲームに関する一番のポイントは、プレステが発売されて一年経たない内にガンパレが発売されているっていうどうでもいい設定(辻褄合わせとも言う……)アナジェリアでは上島少年の中学生の時分にプレステ2が主流になっているのかなぁ……と、表に出していない別ネタヒロインの設定から逆算してみたりしています。