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管理サイトの更新履歴と思いつきネタや覚書の倉庫。一応サイト分けているのに更新履歴はひとまとめというざっくり感。 本棟:https://hazzywood.hanagasumi.net/ 香月亭:https://shashanglouge.web.fc2.com/
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見た直後はソネブロの編集画面が開けなくて残せなかった奴です。
 手書きでのメモは取ってたので改めて。


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 あまりにも久しぶりすぎて何と言ったらいいのかよくわからないレベル。
 香月亭とか縁側よりもフォントが大きいのも今となっては違和感です、標準フォントサイズのはずなのに←

 とりあえずさぎりん回復の兆しと帰還に向けての動きでございます。一話前の話とのつながりに違和感なんてないない★……番外編の更新が今年の3月で、本編最後に更新したのがいつだったのか見たら5年前だったとか書き方もファイルの体裁も忘れていて当然だったorz

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感想いただいているのにレスも遅ければ更新もおかしなタイミングですみませんemoji
 というわけで指輪の続きを上げてます。

 コメントへのお返事は続きを読む、から。

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 簡単な事前説明を受けてから誘導に従って着いた席は、ちょうどスクリーンの真正面だった。

「しかし、わざわざ危険な場所に連れて行くのか」
 シートに腰を下ろしたヘンゼルは、まず聞かされたシチュエーションにぼやく。

「お話お話」
「そのうち実際にありそうな話ではあるけどね」
「いかれてる」
「怖いのかよ」
「そういう問題じゃない!」

「挑発しないの。っほら、ベルト締めて」
 理彩は溜息を吐いてピエトロの席のシートベルトに手を伸ばした。
「自分でできる!」

「はしゃぐなよお子様」
「ヘンゼルも!」
 鼻で笑うヘンゼルの足を、茅紗はぎゅむっと踏みつけた。

 幸い、キャストのベルトチェックが始まったためそれ以上の言い合いには発展せずに済んだ。


 実際に上映が始まってしまうと、気に喰わない同行者の事は忘れてしまったように、ピエトロもヘンゼルもこのバーチャルな演出を楽しみだした。目を輝かせている彼らを横目に、理彩や茅紗は安堵の息を吐く。

 勿論、彼らの現在置かれている環境の技術と比べたらチープなものだ。けれどだからこそ「お遊び」として見ることができたようだ。

「うわっ⁈」
「きゃあっ⁈」
 観客から歓声半分の悲鳴が上がったのは、上映の後半だった。

 搭乗機が故障して着水するシーン。座席の振動とともに一部の席に水が噴きかかったせいだ。真正面の席にいた四人もこの水の洗礼を受けた組となった。

「結構来たわー」
「うわってまた色気ないひめ……」
 からかうように言いかけたピエトロが、理彩を振り返った途端にやにや笑いを固まらせて口を噤んだ。
「え、何?」
 理彩は眼鏡の水滴をハンカチで拭いながら首を傾げる。
「……出るぞ」
 ピエトロは彼女の眼鏡を取り上げると、代わりに自分のジャケットを脱いで理彩に押し付けた。

「わ、なに? って!」
「とりあえず、出よ?」
 戸惑う理彩を茅紗が促して、四人はアトラクションを後にする。

「そろそろ眼鏡返してほしいんだけど」
「着ろよ! 持ってないで」
「理彩さんっ、透けてるから!」
 より明るい場所に出て事態を把握したのは茅紗だ。彼女にこっそり耳打ちされて、理彩は慌てて自分を見下ろした。

「うわ……」
 白いブラウスを着ていたのが問題だった。しかも四人の中でも一番多く水を被ったのは理彩だったようで、濡れて張り付いた布の下からはくっきりと下着の線が見て取れる。

「トロ臭いんだよ、おらっ」
 理彩が動くよりも早く、業を煮やしたピエトロは押し付けたジャケットを取り上げて彼女に被せた。頭からすっぽり覆い隠されたそれは、ほとんど連行される容疑者のよう。
「っ苦しいんだけど!」
 数秒おいて、理彩はもぞもぞ顔を出して文句を言った。
「モタモタしてるのが悪い」
「それと眼鏡!」
「仕事じゃないんだから必要ないだろ?」
「いる。見えない」
「そんなに目、悪いのかよ?」
「言っとくけどピエトロの顔もぼやけてるから、いま」
「この距離でか? 酷いな」
「ド近眼なのは今更だから返して」
 半眼で睨みあげる理彩。ピエトロは楽し気に唇の端を上げて彼女を覗き込み、
「返してやれよ、大人げない」
若干苛立たし気なヘンゼルの声が彼の行動を止めた。

「──ほらよ」
 ぞんざいな手つきで、ピエトロは理彩に眼鏡を突っ返す。
「……有難う」
「早いとこ乾かした方がいいな」
 ヘンゼルは肩を竦めた。

「そうだ、じゃ、これなんてどう?」
 その横からマップを提示したのは茅紗だった。

「天気良いし、程よく風に当たれば乾くの早いよ」

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「水が変な感じだ」
「水底の造詣が見えちゃうと夢がなくなるっていうしね」
「まあ、コンクリートの打ちっぱなしじゃ確かに興醒めだよな」
「でも反射して光がゴンドラや石橋でゆらゆらしてるのは綺麗だよね。これはごまかしじゃない演出」
 理彩が目を細めると、ピエトロはじっと彼女を見下ろした。
「……」
「何?」
「いや、似合わねぇなって思っただけ」
「余計なお世話」

「あ、順番来たよ! 四名です」
 不穏な気配を察したのか、茅紗は声をあげて二人を促した。
「慌てて転ぶなよ」
「平気でーす!」
 ヘンゼルの注意を彼女は軽く受け流す。
「おら、足元気をつけろよ」
「──大丈夫なのに」
 一方理彩は、当たり前のように段差で持ち上げられて、顔を赤くした。

 子供みたいに、と取るかイチャラブなエスコートと取るかは受け取り方次第。どうやら後者と受け取ったらしいキャストは、
「良いですねぇ、カレシさん。皆さんもカノジョさんが落ちないようにちゃーんと支えてあげてくださいね♪」
朗らかな笑顔で周囲のカップルの沈黙を生んだ。


「割と面白かったな」
「パークの雰囲気掴めたしね」
 ゴンドラを降りるときにも持ち運びされた理彩は少し膨れていて、ピエトロに相槌を打ったのは茅紗の方だった。
 ヘンゼルは指をわきわきと動かしながら、のほほんと会話している彼女とピエトロとを見比べている。
 茅紗はさっさと船着き場に降りてしまったのだが、自分もエスコートできるところを見せたかったのかもしれない。
 微妙なヘンゼルの視線に気づかず、ピエトロと茅紗は話を続ける。

「あの時何考えてた?」
「あの時?」
「願いが叶う橋って奴。単なる子供だましなのはわかってるけどさ」
「ああ」
 茅紗は苦笑した。少し照れの混じる仕草に、ヘンゼルは手を止めて彼女の回答を待つ。
「ゴンドラのお兄さん達の音痴が少しでも良くなりますように」
「「は?!」」
 想像の斜め下を行くコメントは青年達を異口同音に叫ばせた。

「何願おうか考える前に、あの音程に全部持ってかれたから」
「インパクトあるよね、多分敢えてなんだろうなーってはわかってるんだけど。私も他考えられなかったかな」
 理彩までがそう同調するので、話を振ったピエトロは「ちょっと待てよ!」と手を泳がせた。
「普通こういう時はあるだろ、もうちょっと、こう! なぁ?!」

「もうちょっと?」
「どうせあれでしょ。ヘンゼルはグレーテルの無事とかグレーテルとの再会とかそういう系」
「え? あ、あぁ」
「ピエトロはワンダと来れますようにとか? スタークさんにお願いすれば一日貸切の慰労会とかもできそうな気がするけど」
「彼奴に頭下げるなんて御免だからな!!」
「二人ともシスコンだよねぇ」
 茅紗は理彩とニヤニヤ笑う。ピエトロは憤然とマップを広げた。

「やめだやめ! 次! どこ行く?!」
「あの山みたいなところ気になるよね、やっぱ」
「山? えーと、じゃあセンターオブジアースかな。人気だからファストパスとる方良いかも」
「ファストパス?」
「行けばわかるよ」
 首を傾げるヘンゼルの背中を押して、四人は次のエリアに向かった。


 茅紗の読み通り、入場口付近に表示された待ち時間は120分とあり、一行はファストパスを取得することにした。
 開園から然程経った気はしないのに、ファストパスによる入場時間は既に16時台となっていた。

「じゃあ、次如何する?」
「何が良いかな?」
「……」
 邪魔にならないよう通路端でマップを眺めていると、ピエトロがある一点に目を留めた。理彩がその視線の先を辿ると、
「ストームライダー?」
マップの文字を読んだのは茅紗だ。

「ヘリキャリアとか戦闘機にも乗ってるのに、これ?」
「別に良いだろ。こういうのは男のロマンなんだよ!」
「緊迫した状況で乗るのと娯楽で乗るのは別なんじゃない?」
「ダメだとは言ってないんだけど。退屈じゃないのかなって──ヘンゼルさんもそれでいい?」
「別にかまわない。それと、ヘンゼル、でいい」
「ん、わかった」
「おいあんた!」
「なんだ?」
「連れが先行ってるぞ」
「ちっあの女っ!」
 ヘンゼルは大股で茅紗の後を追った。

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